携帯端末向け中国語入力手法
Chinese Input Method Using Inductive Learning on Mobile Terminal
概要
携帯電話等の小型端末において,中国語文の迅速な入力を可能とする手法である.
本手法においては,携帯電話等に装備されている少数の数字キーでのピンイン入力を可能とするために,1つの数字キーに複数のアルファベットを割り当てている.
さらに,迅速な入力を可能とするために,アルファベット1文字の入力を1打で行うこととした.
このため,入力された数字列は意図した中国語文の他にも複数の中国語文に対応することとなり,曖昧性が増大している.
しかしながら,本手法においては,帰納的学習の持つ高い適応能力と統計情報の利用により,この曖昧さを解消している.
評価実験の結果,80[%]程度の変換精度が得られ,また,現在の一般的な中国語入力手法に対して25[%]程度の入力に要する打鍵数の削減が得られたことから,本手法の有効性が確認された.
研究業績
国内学会発表
- 松原 雅文, 荒木 健治, 栃内 香次:
“携帯端末での中国語入力における帰納的学習を用いた数字漢字変換手法の有効性について”
電子情報通信学会技術研究報告, TL2002-7, pp.37-42, May 2002.
Last Update :
2012.08.30
(by masafumi)